Thu
08/02
2007
旅をする犬
上野の森に「金刀毘羅宮 書院の美」という展覧会を観に行ってきた。

「留守番、させられた」
ちょっと長いですが、読んでくださいね。
金毘羅宮は、管理人の年代だと、「♪コンピラフネフネ追い手に帆かけてシュラシュシュシュ♪」という歌で有名な、映画「二十四の瞳」にも出てきて有名な、とにかくいっぱい階段をのぼらなくちゃいけないことで有名な・・・とってもとっても有名な四国讃岐の歴史ある神社である。
管理人は、もちろん行ったことがない(もしかしたら中学の修学旅行で行ったかも知れないが、記憶からすっぽり抜け落ちている)。
金毘羅宮の表書院と奥書院には、円山応挙だの伊藤若冲だののそれは見事なふすま絵や障壁画があるらしいというのも知っていたけれど、讃岐はいかにも遠いからねえ〜・・・と思っていたら、この7月からその書院の絵画空間がそっくり東京藝術大学の美術館で再現されているのだった。
・・・・・素晴らしかったです・・・・・・
・・・・・ほんとうに、素晴らしかったです。
一応ペットブログなので、くどくど感想などは書かないのだが(ほんとはいっぱい書きたいの〜。若冲も応挙もいいし、また岸岱って人がねすごいの…!!)、普段奥書院の中は、本場金毘羅さんでもなかなか見せてもらえないのだそうだ。
関東にいながらにしてこんな眼福にあずかれるとは、なんて幸せなんだろう。この後はおフランスに堂々遠征するらしい。「ぜひフランス人にもびっくりしてもらいたい!」ナショナリズム全開の管理人である。
そして、ここからが本題なのだが、この展示の中で、ある意味いちばん管理人の心をつかんで離さなかった絵が、「金毘羅狗図」(こんぴらいぬず)というヤツ。
これについては、管理人はどうしても書かずにいられない。
その昔、金毘羅さんにお参りにいきたい人がいても、たとえば東国〈江戸とか〉に住んでいる人にとって四国讃岐はあまりに遠い。だから、代わりに他の人に参ってもらうことを「代参」といったのだそうだが、自分の飼い犬に「代参」をまかせることがあったんだって!!
うひゃ〜!!!
これがどういうものかというと・・・。
飼い主の住所と名前を書いた紙と、御札をいただくためのお賽銭と、道中の犬の食費などを袋に入れ、犬の首にくくりつけて讃岐方面へ向かう旅人に託しちゃうという大胆なもの。
犬は道中いろいろな人に面倒をみてもらいながら、東海道だか中仙道だかはわからないが、とにかくニンゲンと一緒にテクテクと讃岐を目指す。
大井川も渡らなくちゃいけないし、なにより讃岐は四国だ。瀬戸内海だって越えなくては。
いったい何日かかるのかわからないが、長旅の末、犬はようやく金毘羅宮に到着する。
お賽銭を納めてお札をもらい、それを大切に包んで首の袋に入れてもらう。
そして、犬は再びわが家を目指してテクテク家路につく・・・・というもの。
「金毘羅狗図」には、首に茶色い巾着をくくりつけられた小さな犬が金毘羅さんの参道で周りの人たちにいろいろ世話を焼かれている姿が描かれていた。
・・・・・どうですか?
なんだかもう、しみじみいいなーーーと思った管理人。
たとえば江戸から四国だったら、600キロ以上はゆうにあると思うのだ。そのたいへんな道のりを、首にご主人様に託された袋をぶらさげたワンコが、埃だらけになってテクテク歩いている図を想像すると、いじらしさに泣けてくるではないですか。
ちゃんと無事でご主人様に再会できたのだろうか。
生きて帰れなかったワンコもいるのではないだろうか。
そして、そんな大役を担ったワンコを大真面目に世話をするニンゲンも素敵である。そんな信じられないようなのどかな風景が、現実に存在した昔がほんとにあったんだなー・・と思うと、ちょっと切なくなってしまった管理人であった。
そんなことを思いながら美術館を出て、上野駅に向かって歩いていたら、折りしも前方からハーネスにペットボトルホルダーみたいな袋を結わえた茶色いワンコ(雑種)が、おじいさんに連れられて歩いてきた。
たぶんあれの中身は間違いなく、賽銭ではなくてうん●・・・。
お金を入れたバッグを咥えて買い物に行く賢いワンコをテレビで見たことがあるが、いくら訓練が行き届いていても、昨今の道路事情を考えると、そんなことですら、できる胆の据わった飼い主はあまりいないだろう。「金毘羅狗」はやはり古き良き時代の、いまとなっては心温まるメルヘンなのだろう。
うちの金毘羅狗
もうすでに不安そう。胆も玉もナシ・・・・・・

「留守番、させられた」
ちょっと長いですが、読んでくださいね。
金毘羅宮は、管理人の年代だと、「♪コンピラフネフネ追い手に帆かけてシュラシュシュシュ♪」という歌で有名な、映画「二十四の瞳」にも出てきて有名な、とにかくいっぱい階段をのぼらなくちゃいけないことで有名な・・・とってもとっても有名な四国讃岐の歴史ある神社である。
管理人は、もちろん行ったことがない(もしかしたら中学の修学旅行で行ったかも知れないが、記憶からすっぽり抜け落ちている)。
金毘羅宮の表書院と奥書院には、円山応挙だの伊藤若冲だののそれは見事なふすま絵や障壁画があるらしいというのも知っていたけれど、讃岐はいかにも遠いからねえ〜・・・と思っていたら、この7月からその書院の絵画空間がそっくり東京藝術大学の美術館で再現されているのだった。
・・・・・素晴らしかったです・・・・・・
・・・・・ほんとうに、素晴らしかったです。
一応ペットブログなので、くどくど感想などは書かないのだが(ほんとはいっぱい書きたいの〜。若冲も応挙もいいし、また岸岱って人がねすごいの…!!)、普段奥書院の中は、本場金毘羅さんでもなかなか見せてもらえないのだそうだ。
関東にいながらにしてこんな眼福にあずかれるとは、なんて幸せなんだろう。この後はおフランスに堂々遠征するらしい。「ぜひフランス人にもびっくりしてもらいたい!」ナショナリズム全開の管理人である。
そして、ここからが本題なのだが、この展示の中で、ある意味いちばん管理人の心をつかんで離さなかった絵が、「金毘羅狗図」(こんぴらいぬず)というヤツ。
これについては、管理人はどうしても書かずにいられない。
その昔、金毘羅さんにお参りにいきたい人がいても、たとえば東国〈江戸とか〉に住んでいる人にとって四国讃岐はあまりに遠い。だから、代わりに他の人に参ってもらうことを「代参」といったのだそうだが、自分の飼い犬に「代参」をまかせることがあったんだって!!
うひゃ〜!!!
これがどういうものかというと・・・。
飼い主の住所と名前を書いた紙と、御札をいただくためのお賽銭と、道中の犬の食費などを袋に入れ、犬の首にくくりつけて讃岐方面へ向かう旅人に託しちゃうという大胆なもの。
犬は道中いろいろな人に面倒をみてもらいながら、東海道だか中仙道だかはわからないが、とにかくニンゲンと一緒にテクテクと讃岐を目指す。
大井川も渡らなくちゃいけないし、なにより讃岐は四国だ。瀬戸内海だって越えなくては。
いったい何日かかるのかわからないが、長旅の末、犬はようやく金毘羅宮に到着する。
お賽銭を納めてお札をもらい、それを大切に包んで首の袋に入れてもらう。
そして、犬は再びわが家を目指してテクテク家路につく・・・・というもの。
「金毘羅狗図」には、首に茶色い巾着をくくりつけられた小さな犬が金毘羅さんの参道で周りの人たちにいろいろ世話を焼かれている姿が描かれていた。
・・・・・どうですか?
なんだかもう、しみじみいいなーーーと思った管理人。
たとえば江戸から四国だったら、600キロ以上はゆうにあると思うのだ。そのたいへんな道のりを、首にご主人様に託された袋をぶらさげたワンコが、埃だらけになってテクテク歩いている図を想像すると、いじらしさに泣けてくるではないですか。
ちゃんと無事でご主人様に再会できたのだろうか。
生きて帰れなかったワンコもいるのではないだろうか。
そして、そんな大役を担ったワンコを大真面目に世話をするニンゲンも素敵である。そんな信じられないようなのどかな風景が、現実に存在した昔がほんとにあったんだなー・・と思うと、ちょっと切なくなってしまった管理人であった。
そんなことを思いながら美術館を出て、上野駅に向かって歩いていたら、折りしも前方からハーネスにペットボトルホルダーみたいな袋を結わえた茶色いワンコ(雑種)が、おじいさんに連れられて歩いてきた。
たぶんあれの中身は間違いなく、賽銭ではなくてうん●・・・。
お金を入れたバッグを咥えて買い物に行く賢いワンコをテレビで見たことがあるが、いくら訓練が行き届いていても、昨今の道路事情を考えると、そんなことですら、できる胆の据わった飼い主はあまりいないだろう。「金毘羅狗」はやはり古き良き時代の、いまとなっては心温まるメルヘンなのだろう。
うちの金毘羅狗

もうすでに不安そう。胆も玉もナシ・・・・・・


